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日本肥満改善協会 理事 藤田秋夫
【プロフィール】
日本肥満改善協会 理事
藤田秋夫(ふじた あきお) 35歳 専門:
栄養士・医・臨床栄養、臨床栄養分野を専門とする減量の専門研究機関、日本肥満改善協会の創立者。現在、理事に就任。減量指導、摂食障害治療に携わる。メールマガジンにて、12.000人超、読者のダイエットを支え続ける。遺伝子異常によるβ3アドレナリン受容体の異変について、臨床研究を続ける。

 自己流ダイエットで頑張る方からの悩み・相談

自己流ダイエットで頑張っている方からいただいた、電話・メール相談に専門家がお答えします。

最新の【Question.】 テキスト版
ダイエットアドバイス 1日1,000kcalの食事制限に変えたら、強烈な空腹感とイライラに悩まされて...。
ちゃんとした痩せ方なのに、なぜ基礎代謝がどんどん下がる?
頑張っているのに目に見える変化がない。体は本当に変わっているの?
せっかく痩せても過食嘔吐、少し食べても体重増加で困っています・・・。2ヶ月で11s減は五萬とあるのになぜ?
寒天の効能・ダイエット効果を具体的に教えてください。



2006/4/3の講義


●心の底から湧き立つ一念心が、本当の力

先般から“夏までのダイエット”、“せめて夏くらいは、心身ともにスッキリ!思いっきり楽しんでいただきたい。”と、お話させていただきましたが、たいへん嬉しいことがありましたねぇ。

多くの方の減量指導を行なわせていただいておりますが、中には、痩せたい気持ちは誰にも負けないけど、義務感と焦りでガチガチ。思うように進まない・・・。こういった方も少なくなかったんです。

ただ、最近では“夏までに”この一念心一本で頑張る中に、太陽のような情熱と有難さ、粘り強さが自然と備わり、明るく元気よく進められる方が増えてまりました。

たいへん有難い思いでいっぱいであります。これくらい嬉しいと春の野道をスキップしたくなりますねぇ。田んぼに落ちちゃったり・・・(^^;)

そして、義務感ではなく、心の底から湧き立つ一念心で進んでいるわけですが、“頑張りの分だけ、変わってほしい。”誰でももっている本音でもあります。

そこで、本日のお話は、“必ず変わっている”で進めたいと思います。

実は、こういった電話相談をいただいたんです。



【Question.】

まだまだ体重、体脂肪がすごく多いのですが、夏までに!との一念奮起
で、いまダイエットに励んでおります。でも、食事制限や運動を頑張って
いるのに、目に見える変化があまりないため、ため息をついてしまうこと
も・・・。このまま頑張って本当に変わるのでしょうか?





皮下脂肪型(洋ナシ型)と内臓脂肪

という内容でしたね。

もしかしたら、「同感!私も頑張っているのになんで?」という方もいらっしゃるかもしれません。実は“脂肪の付き方・タイプ”に大きなカギがあります。

体脂肪の沈着分布・肥満タイプを大きくわけると、まず、ヒップや太ももなど皮下に脂肪が沈着する“皮下脂肪型(洋ナシ型)”主に女性に多いタイプでありますが、下半身太り、セルライト、冷え、リンパの流れを悪くして浮腫みを引き起こしやすいなど、本当にうんざりですよね?

ただ、“皮下脂肪型(洋ナシ型)”では、たとえブヨブヨした体型であっても、血液検査では、それほど問題がないケースが少なくないですね。

それから、腹部や内臓のまわりにビッシリと脂肪が沈着する“内臓脂肪型(リンゴ型)”
こちらは男性に多いタイプ。よくそれほど太っていない体型でも、お腹がポッコリという方がいらっしゃいますが、実は内臓脂肪沈着型肥満であることが少なくないんです。

ただ、“内臓脂肪型”のほうがやっぱり怖いですね。

実は、“内臓脂肪沈着型肥満”ほど、体を循環にする脂肪が過剰に増えるため、体のあらゆる臓器、機能にダメージを与えやすくなります。これが引き金となって、[糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、脂肪肝、そのほか。]の危険度が高くなるなど・・・。

ですから、血液検査では正常値からはずれたり、異常を示す数値がポロポロ出てくるなど、ごまかしがきかない・・・。一発でわかっちゃう。



●脂肪の付き方によって、皮下・内臓脂肪沈着の双方型もある

このように、二つの肥満タイプ、症状などを見てまいりましたが、「私は洋ナシ型?リンゴ型?どっちかな?」と、考えてしまう方も・・・。

実は、“肥満タイプは、どのような脂肪の沈着分布、症状を引き起こしやすい?を分類したものであって、必ずしもどちらかのタイプにおさまるという意味ではない。”んです。

ですから、脂肪の過剰沈着によっては、皮下・内臓脂肪沈着型の双方であるケースが多い。いわゆる“体の内外の脂肪量が多い状態。”

ここで、電話相談の本題に入るわけですが、いろいろとご事情をお聞きしましたところ、体脂肪率が39〜41%前後。皮下脂肪の多さはもちろんのこと、脂肪肝や高血圧、そのほかさまざまな症状があったり、目立つくらいウエストが太めとのこと。

しかし、食事制限や運動を頑張っても、二の腕やヒップ、脚がなかなか細くならないとか、ぶ厚い皮下脂肪にうんざりなど、目に見える変化があまりなければ、誰でもへこんでしまうと思います。

また、「やっぱり、脂肪が多いから痩せにくい・・・?」と、ガックリしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。




●目に見えないだけで“必ず変わっている”

そこで、明るさと元気を取り戻していただきたいんです。

実は、真面目にコツコツと続けていれば、“いまは目に見る変化がなくても、体は必ず変わってきている。それがまだ表面にあらわれていないだけ。”であります。

では、何が変わってきているのか? 実は“内臓脂肪の減少”

「皮下脂肪もドンドン減ってくれてもいいのにねぇ。」と、都合のよいことを考えてしまうのは、私達人間のちょっとした癖でもありますが、体から見れば“脂肪を減らす優先順位”というものがあります。

さきほど“内臓脂肪沈着型肥満”の怖さについてお話させていただきましたが、やはり、脂肪沈着の状態によっては命に関わってきます。

ですから、“命や体を守るために、皮下脂肪よりも内臓脂肪のほうを優先して減りやすい。”んです。「内臓脂肪は、比較的減りやすい。」と言われている理由は、こういった体のメカニズムだったりします。

ちなみに、腹部や内臓のまわりに、脂肪をタップリと沈着させる意味がない。ただ、皮下脂肪は、体を維持させるためのエネルギー貯蔵の役目があるため脂肪減少が後順位に。内臓脂肪よりも減りにくい特徴があります。

体はよくできていますねぇ。

ですから、「食事制限や運動を頑張っているのに、目に見える変化がないため、ガックリ・・・。」という方でも、実際には、内臓脂肪がたくさん減少しているケースが少なくないですね。

ただ、どれだけ減少したのか?体の中を見ることができませんから、次のことを一つの基準にされてもよいでしょう。

ダイエットをはじめた頃は、体調が優れなかったり、ちょっと動いただけで息切れしてしまう・・・。それが食事制限や運動を続けていくうちに、心身ともにスッキリしてきたり、疲れにくくなってきた。元気で明るい表情が増えてきた。とくに腹部がへこんでくるなど。

体の内側がだんだんとキレイになり、臓器や機能の働き・代謝がよくなってきたという証でもあります。

また、“内臓脂肪計”というものが市販されていますので、活用してみるのもよいでしょう。内臓脂肪レベルの変化が大きな励みになって、元気で力強いダイエットができるかもしれません。

“樹木の根が元気だからこそ、立派な葉が茂る。”ように、人間の体も内側から変わっていく。健康になっていくものなんです。



●自分の命・健康を、自分の力で守っていることに誇りを持て!

それから、たとえまだ目に見える変化がなかったとしても、実は、たいへん有難くも感動的な功績を築いているんです。

それは、“自分の命・健康を、自分の力で守っていること。”

もし、内臓脂肪がタップリと沈着した状態のまま、ほったらかしの食・生活習慣を続けていたら、いま頃どうなってますねん?
予期できそうで、できない・・・。これほど先が見えずに怖いものはないんです。

ただ、目に見える変化がない中にも、歯を食いしばって頑張る中に、“体の内側がキレイにし、命・健康を守る。”この功績に誇りと確信をもっていただきたい。

いくらスリムな体を手にしたとしても、顔色が悪く不健康、むちゃな痩せ方をするより、こっちのほうが私は心から喜べます。

肝心の“目に見える変化、皮下脂肪の減少”でありますが、内臓脂肪がある程度減少し、体の内側がキレイになってくれば、ここでは脂肪の清掃が完了。

食事制限や運動をさらに続けることで、こんどはタップリと沈着している皮下脂肪の減少に集中するようになります。

実は、「頑張ってもあんまり体形に変化がないから、健康志向でいいかな・・・。」と、発想転換して頑張り続けた結果、「えっ!最近、なんだか変わってきた!?みるみるスタイルが良くなっていく♪」という嬉しいご報告を、数え切れないくらいいただいております。

“樹木の根(体)が元気になって、立派な葉(体形)が茂る”こんな感じかもしれません。




●体は正直、絶対に嘘はつかない

私達人間は、ちょっと都合が悪くなると誤魔化したり、曲げたり、諦めたりしてしまいがちですが、“体は正直で絶対に嘘はつかない。”

それだけ有難さと厳しさがあるという証でありますが、私達はただ、“体を疑ったり裏切らずに、最後まで共に歩み続ける。”ここに成功に秘訣が潜んでいる気がします。

今回のケースで「目に見える変化がないため、ガックリ・・・。」という方は、もうひと踏ん張り!頑張りましょう!

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